>132氏

「動かないでくだせえってば兄貴!」
「ィい、痛いよ〜」
「駄目でがすよ動いちゃあ」
「いいよ、いいよ、もうさあ、ねえ?」
「駄目でがす!髪は女の命といいやすでげしょ?
兄貴の命をお守りするのがアッシの役目。んなら、兄貴の髪を手入れするのもアッシの役目!!」
「そんなあ〜。別にお洒落とかどうでもいいよう、本当、ほんと大丈夫」
「何が大丈夫なんでげすか?!
あ〜っ、ほら!動かないでくだせえってば!櫛に髪が絡まっちまう」




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>146-147氏

エイトの同期に思いを寄せていたミーティア。
それを知って、式直前に身代わりをかってでるエイト。実は、エイトもまた
同期に淡い恋心を抱いていた。しかし、ミーティアへの忠誠と友情がまさり
チャゴスの妻になることで、思いを断ち切ろうとする。
そうと知らず
チャゴスとミーティアの式をぶち壊しに来たヤンガス一行。
馬姫様!じゃなかった、ってエイトだった。
初めてみるドレス姿にドキドキするヤンガス。エイトの手をとる。
心なしか汗ばむ手を、エイトは強く握り返した。やっぱりチャゴスは無理です、
土壇場で目を覚ましてくれたヤンガスに感謝した。
ミーティアとトロデ王が無事に抜け出すのを見届け、
ほとぼりが冷めるまでのつもりで、ゲルダの所に身をよせる。
微妙な三角関係になり。ヤンガスやゲルダの気持ちの変化に気付いたエイトは
その夜のうちにそっと抜け出す。

エイトは、夜の森を歩き、放浪中のマルチェロに出会う。
エイトだと気付かず、紳士的な態度を取ってしまうマルチェロ。
あまりのギャップに固まってるエイト。顔立ちにあどけなさが残る少女に
優しく話しかける。
どうしたんだい、そんな格好で。荷物はないの?
焚き火を炊いて暖をとる、携帯食を手渡し。過去話を始める。
懺悔の告白と、腹違いの弟へのひめたる思いを語り始めるマルチェロ。
突っ込みに困ってるうちに、いつの間にか、口がきけない娘だと思われるエイト。
わけありのようで、どこか初めて会った気がしない娘に、心引かれていくマルチェロ。肩を抱く。
思ったより鍛えている。それもまたよし。
そして・・・あれ?スレ違いにつき・・おしまいっ。




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>149氏

>>146-147
勝手に続けてみる

肩を抱かれ、固まるエイト。心拍数が上がるが、何かが違う、という思いがめぐる。
そのとき、突然突風が吹き、焚き火が消える。真っ暗になり、大慌てで火をつけなおすマルチェロ。
しかし、再び辺りが明るくなったとき、そこにエイトはいなかった。
呆然とするマルチェロ。あれは夢だったのか、ため息をつく。
他方、ヤンガスはエイトを抱えて森を駆けていた。先ほどの突風はヤンガスの放った真空波だったのだ。
危なかったでがすね、言いながら走るヤンガス。マルチェロに肩を抱かれたときとは明らかに違う胸の昂ぶりに戸惑うエイト。
ゲルダのところへ戻るのか、不安げに問うエイトに「あいつのところには戻らない」とはっきり告げるヤンガス。
じゃあどこへ、そのとき目の前に小さな小屋が。とりあえず今日はここで休むといいでがす、
後のことは兄貴にまかせるでがすと言い残しベッドにもぐりこむ。
ここはどこなのだろう、見回すエイトの目に小さな暖炉が飛び込んでくる。
ふいに、かつてヤンガスが自分に言った台詞を思い出す。
「いつかは小さな小屋で余生を過ごしたい もちろん 暖炉のそばには兄貴がいる それが理想だ」
なぜかエイトの目を温かい涙が伝う。その意味もわからず、暖炉のそばに座り込む。